塗装技術

焼付け塗装

焼付けと聞くと、塗装なのに焼くの?と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
普通塗装といえば塗料を吹き付けたり、塗ったりして後は乾燥させて乾くのを待つという認識ではないでしょうか。

焼付け塗装というものは、塗料を吹き付けたり塗ったりするまでは通常の塗装と同じです。
しかし使用している塗料は通常の塗料とは異なります。このページでは焼付け塗装とはどんなものなのかご紹介させていただきます。

焼付け塗装

焼付け塗装というものは、乾燥の段階に高温(100℃~200℃)で加熱し塗料を硬化させる塗装の事をいいます。

強制乾燥塗料というものに似ていますが、焼付け塗装は焼付硬化型といわれる種類の塗料を使用します。

焼付け塗装

焼付け塗装をするメリットは、硬度や耐久性が高くなり、粗熱がとれればそのまますぐに使用する事が出来ます。
同じ焼付け塗装の中でも、メラミン・アクリル・フッ素といった種類があり、各種類で見た目や特性が変わってきますので、お好みのものを選んでいただけます。

焼付け塗装の工程

ご依頼品の形状や塗装の内容によっては、工程の数が変わってきます。
ここでは、大まかな焼付け塗装の工程をご紹介いたします。

  1. 届いた製品のチェック

    届いた製品のチェック

    製品が届いた際に、傷などがないかしっかり確認させていただきます。

  2. 前処理作業

    前処理作業

    製品についた細かなゴミをとったり、塗装しない部分にマスキングを施します。

  3. 塗装作業

    塗装作業

    職人が手作業で、ムラができないよう塗装していきます。
    この部分でムラが出てしまうと、次の焼付けの工程で色味が変わってくる為、気が抜けない工程です。

  4. 焼付け作業

    焼付け作業

    塗装された製品を専用の窯で、100℃以上に加熱します。
    加熱することにより、強度が高まり製品の耐久性を高めます。

  5. 点検作業

    点検作業

    焼き付けされた製品に、ヒビが入っていないか、焼きの具合が均一になっているかという最終のチェックを行います。
    この工程をクリア出来たものが完成品になります。